桑原組は、常に最新の技術と機材を導入し、安全で信頼性の高い解体を実施してきました。
そうした桑原組の解体手順を以下にご紹介いたします。
1.現地調査
解体作業の取りかかる第一段階として、現場の調査を実施します。調査では、建物の現状だけではく、周辺環境や工事実施上留意すべきポイントなども洗い出します。また、アスベストの有無なども調査し、分析報告します。
2.施工計画の作成
現地調査の結果や解体対象物の図面を基に、解体の手順や重機の搬入ルートなどを計画します。また、アスベストがある場合には、アスベストの処理計画や周辺及び作業員を含めた環境保全計画を作成します。ここで作成した施工計画は、その後のすべての作業の手順となります。
また、工事に必要となる許可や認可などの申請処理などもこの段階で確認し、必要に応じて手続きを実施します。
3.養生
作業員の足場の設置を行います。また、周辺環境に応じて、作業中の騒音を防ぐための防音パネルや、粉塵飛散を防止するための外壁シートを設置します。特に、アスベスト除去作業がある場合には、飛散防止のための養生は慎重にかつ確実に行います。
4.内装物等の撤去
解体作業を始める前に、建物の内部及び外部の各種工作物や設置されている機械類を片付けます。各種工作物や機械類は、単に撤去するだけでなく、分別やリサイクル処理などを行うものなどに仕分けするなどし、地球環境にも配慮して作業を実施しています。
5.内部の解体
いよいよ解体工事開始です。工事は施工計画に則って実施しますが、まず建物内部の解体から始めます。解体作業は安全確保が最優先です。
6.躯体の解体
建物そのものの解体です。施工計画に沿いながら、現場の状況に応じた自社所有の機材を用いて安全・確実に作業を進めます。高層ビルや大型プラントなどの解体では、大型重機を用いて解体作業を実施します。ここでの作業が最も解体現場らしいと言えます。騒音や粉塵飛散の防止に留意しつつ、ここでも安全確保が最優先されます。
7.地中障害の除去
地中の杭や基礎の撤去を行います。コンクリートなどが地中に埋まっていることも多く、ここでの作業も慎重を要します。ここでも、もちろん安全第一で作業を進めます。
8.廃棄物の処理
解体の過程で排出されるコンクリートなどは廃棄物として処理されます。中には有害な物質なども含まれている場合がありますので、法令等に基づいて適切な処理を行います。また、廃棄物処理の委託先についても厳しく選定を行い、きちんと処理がされているかの最終確認までを行います。
9.地中障害の確認
解体後は、地中の状況を確認し、地中に杭などが残っていないか、また、土壌汚染などの有無を確認します。確認した結果、対処が必要なものは速やかに処理を行います。
10.整地
解体作業完了後、施工現場の地面をならし、最終確認を行います。整地された土地は、街創りの第一歩を踏み出し、新しい街の一部として生まれ変わってゆきます。